産後③ 出産後に起こったいろんなこと(退院後)➋
こんにちは、にんじんです。
ずいぶん日が経ってしまいました。
今日は、前回の続きを書いていきたいと思います。
ちなみに前回のお話はコチラ↓↓↓
心持ちの変化(意識・願望)
出産後に起こったというか、妊娠・出産をきっかけにいろいろな心情的な変化がありました。子どものためにイイものを取り入れたい、健康に産み育てたい、あーしたいこーしたい等々・・。でも、ただ純粋にそれを行動に移してきたわけではなく、自分自身との葛藤が多くありました。
優柔不断なわたしは人の意見に惑わされやすく、「良い」と言われるものはつい取り入れたくなってしまいます。でも、そこには信念というものがないので、ふと気付いた時に「あれ?これって何のためにやってるんだっけ?」と思うことが多々ありました。
それでも良いなら取り入れていくのか?、アホらしいからや~めた!と開き直るのか、未だに悩むこともありますが、その心境を少し書いてみたいと思います。
あ!もちろん、実践する中で「これは良い!」と確信するものもあります。それも一緒に書いていこうと思います。
●無添加やオーガニックを選ぶということ
わたしは、妊娠する前に趣味でアロマオイルのお勉強をしていました。
その真っ最中に妊娠が発覚したのですが、そういった中で自然派の先生やお友達から添加物や農薬に関する情報を得やすかったという事もあると思います。
妊娠・出産経験者であれば大なり小なり共感してもらえるのではないかと思いますが、わたしは妊娠して赤ちゃんへの防衛本能がピコーン!と跳ね上がりました。しかも、初産だったので何が正しいのか分からないし加減も分からず、良いと言われるものをかたっぱしから取り入れてしまったりしました。
その一つが、「無添加」「オーガニック」を選ぶということです。
このためにわたしの生活は一変しました。
妊娠前は、昼食・間食がコンビニということがほとんどでした。もちろん自宅では普通に自炊していましたが、インスタント食品のストックもたくさんありました。
良いことだとは思っていなかったけど、独身時代からそういう生活だったので夫婦ともに違和感なく生活してきました。今思えば不精な生活を送っていたと思いますが・・。
それが妊娠をきっかけに、葉酸、鉄分、妊娠線予防クリームなどできるだけ天然系やオーガニックのものを取り入れ、食事も妊娠中は良くないとされるものは徹底的に避けました。また、食材は減農薬もしくはオーガニック栽培中心、洗剤類、ボディソープやシャンプー、メイク用品に至るまで天然系に変えました。
傍から見たら怖いと感じる人もいるでしょうね・・・。
自分自身、いま客観的に見てもちょっと異常だったなって感じます。
それに、何もかもが天然系がいいというわけでもないんですよね。
ただ何が正解か分からないけど、赤ちゃんは日々育っているので迷っている暇はないわけです。「後から後悔したくない、何があるか分からない。」という強い思い(不安?強迫観念?)があって、いろいろ理由を付けて旦那を説得し(笑)取り入れていきました。
買い物では、常に裏の表示を確認し添加物が入っていそうな調味料は避ける、わざわざ自然派のお店に買いに行く、野菜もスーパーではなく農家直営みたいな所へ買いに行くこともよくありました。けっこうお金もかかりました。
(逆にお金がかからない事もあるんですけどね。オーガニックで手に入らない野菜はできるだけ地元の物を選ぶようにしていたのですが、その場合スーパーと比べ物にならないくらいの量が入って格安の時がありました。旬のときとかたくさん出まわる時期は特に。)
他にもメリットもありました。独身時代、よくお野菜を冷蔵庫で腐らせてたのですが、良いものを買うようになってこまめに消費するようになったので捨てる野菜が減りました。もったいないという思いが強くなったんですね。
ですが、産後1年くらい経った頃でしょうか・・
ふと「わたしは、これを何のためにやっているのか?」と思ってしまったのです。
もちろん、子供や自分たちの体に良いものを・・という想いがあったのは確かです。
でも、強い信念があったわけではなく、ただ人の意見やインターネットの情報を鵜呑みにしていたということが一つ大きかったと思います。
(妊娠出産というホルモンの嵐が鎮まってきたということもあったのでしょうか?)
お金がかかる、買い物にも手間がかかる、選べる食材や生活用品が限られている、このまま一生この生活を続けていけるのか?そもそも、今けっこう生活費ヤバいけど大丈夫なのか??という現実を突き付けられたということもあったと思います。
そんな中でも一番葛藤があったのが、オーガニック食品を選ぶということでした。
私の実家は農家でした。
自分たちが食べるために作っている植物も多くありましたが、無農薬や化学肥料にこだわっていたわけではなかったのです。
もちろん、無農薬のものもたくさんありましたが・・・。
そんな環境で人生のほとんどを幸せに過ごしてきたのです。
それなのに今、まったく農業と関係な環境で、アスファルトに囲まれた場所で生活している私が、がむしゃらにオーガニック野菜を求めて日々過ごしているということに何か矛盾を感じたんだと思います。もしかしたら、実家が農家でなければもっと素直に受け入れることができていたのかもしれません。
オーガニックが悪いとは全く思っていません。
むしろ、いろいろ勉強もして、なぜ農薬が怖いのか、添加物がよくないのか、学んできました。
それを選ぶことが良いことであることは、頭では分かっているのです。
できることなら喜んで受け入れたいと思っているのに、何かひっかかる。
何がひっかかっていたのか?・・正直、自分でもよく分かりませんでした。
何で、こんなに素直に受け入れることができないのか。
自問自答していた時期がありました。
そんな葛藤を持ちつつも、生活を続けてきたわけですが・・
少しずつ分かってきたこともあります。
①オーガニックや無添加の方がおいしいものが多いということ
(…違いがわかんないものもありますけどね笑)
②スーパーで野菜を選ぶより、地域の市場で買う方が楽しいということ
(なんとなくわくわくするし、旬のものが分かりやすいですよね)
今はこの二つがオーガニックや無添加生活を続けていこうと思える原動力になっています。
ただもう一つ、気づいたことは・・
わたしは、自分の目で見えないものを(あまり)信用していない、ということです。
オーガニックとパッケージに書かれて売られていても、それが本当にそうなのか、どんな環境で育てられてきたのか分からないじゃん・・・と思っちゃうことが多々あります。買う側はパッケージを信用するしかないですからね。
まあ、それを解消するには自分で栽培するか、栽培先を見学に行くしかないのですが。
・・・畑やっちゃう??
・・・農家始めちゃう??(→実家に帰れば環境はそろっています)
・・・ははは(笑)
ま、今は無理かな(笑)
てか、そんな簡単じゃないことは、農家育ちの自分が一番良く分かっています。
でも、きっとそういう言うことなんじゃないかな・・と。
つまり「自分で育ててこそ、有機食材を食べる価値があるんじゃないか・・」という考えに行きつきました。
食べさせてあげたい人を思って育てる楽しみ、味を想像しながら育てる楽しみ、成長を見守る楽しみ、そういうことを含めて食事を楽しめたら楽しいだろうなと思ってます。
最近は、いろいろ気持ちの整理もついてきてジャンクフードを食べても罪悪感を抱かなくなりました。野菜もスーパーで買えるようになりました。それが良いことか悪いことかは別として。でも、悩んでた時は少しの妥協がすごい悪のような気がしてとてもストレスでした。
今は、良いものはできる範囲で取り入れつつ、食べたいものは制限せず食べるようにしています。きっと子供にとっても、家族にとってもそれが幸せなんだと思えるようになりました。ストレスでピリピリしてたら本末転倒ですから。食費にも限界があるしね笑。
でも、落ち着いたらプランター栽培でいいから自分でお野菜育ててみたいな・・・という小さな夢を抱いて日々過ごしております。
子どもと一緒に育てれたらきっと楽しいはず・・・たぶん。
●アロマオイルを使ってみる
さっき前も書いたのですが、妊娠前からアロマオイルの勉強をしていたので、妊娠中から出産後もずっと活用しています。
アロマオイルといってもいろんなメーカーや協会があって、それぞれに特徴が違うようです。わたしが選んだのは、たまたま知り合いが教えていたところの教室で取り入れていたものですが、“オーガニックである、成分や農薬の検出について一つ一つの精油に細かく表記されている、美容目的以外に治療的な作用・使用法についても詳しく教えてくれる”というものでした。
私がこれまでどんな目的でアロマオイルを活用してきたか書いてみたいと思います。
●妊娠中
浮腫み予防、妊娠線予防、風邪予防
●出産時
陣痛促進
●出産後
乾燥予防、風邪予防、風邪症状の緩和、頭痛・生理痛の緩和、
虫よけ・かゆみ緩和、美容液、ヘアオイル、メイク落とし、
ストレス緩和、切り傷修復 など
●育児
あせも対策、日焼け予防 など
って感じでしょうか。
これがけっこう良かったんです。
全てが効果あったわけではないけど、産後授乳でむやみに薬を使いたくないと思っていた時期に重宝しました。(授乳中でも問題ない薬もたくさんあるんですけどね。やっぱり敏感になっていたんだと思います。)
頭痛薬の代わりに頭痛緩和のオイルを塗るとスッと治まってくれました。
子供のおむつかぶれにも効果を発揮してくれました。
切り傷なんかも通常より治りが早かった気がします。
風邪や腸炎にはそこまで劇的な効果はなかったので、翌日には病院へかかることが多かったですが、いい香りでストレスの緩和にはだいぶ役立ったかなと思ってます。
薬を使うということに対する賛否両論もあると思います。
薬を使うことが当たり前の人が圧倒的に多いとは思いますが…
私も出産前後は過敏になっていましたが、今は予防は出来るだけアロマに頼って、限界を感じたらすぐ病院を頼ることにしています。
ま、柔軟性が必要ってことですかね。
何事も…
まだ書きたいことがあったのですが、あまりに長くなってきちゃったので一旦切ります。
次回は、
「出産後に起こったいろんなこと(退院後)➌<教育を考える、日常的なこと>」
について書いていきたいなーーと思ってます。