産後① 産後の血圧がヤバい・・(入院中)
こんにちは、にんじんです!
このブログを立ち上げた最初の目的である陣痛と結石のことを書き終えて、若干燃え尽き症候群のようになっていました。
ブログ初心者ということもあり、感情のままにかなり前のめりに書いていたからか読み返してみると「大変でした感」が満載で、ちょっと反省してます。実際大変ではあったのですが・・
今日は、出産後~退院するまでのことについて書いてみたいと思います。
ここからは寝不足でメモを取る気力がなかったので思い出しながら書いていきます。
出産翌日から本格的に授乳が始まったのですが、
なかなか母乳が出ませんでした。
「授乳→出ない→頑張って吸う→疲れて寝る→お腹すく→すぐ起きて泣く→授乳・・」
この繰り返しで、昼夜問わず1時間置かずに泣くのでそのたびに授乳していました。
ほぼ徹夜です。昼間も眠れません。
(いつか書きたいですが、完全母乳希望だったのですぐにミルクは足しませんでした。いろいろあって最終的には足しましたが・・)
そばに赤ちゃんの存在を感じると幸せでしたが、体や会陰切開の痛み、寝不足との戦いで正直逃げ出したい気持ちも満載でした。
「30分でいいから眠りたい・・(泣)」
普段から不安になると逃げ腰に陥ることがよくあったのですが、このときは「わたししかいない!」という思いだけで気力を保っていました。
しかし、そんな状態でお見舞い(というのか?)に来てくれる人も絶えないわけです。
先に連絡をくれる方はいいのですが、アポなしで突然来る人もいて・・嬉しさ半分、せっかく眠れそうだったのに~ってとこだったり、ノーメイクは仕方ないにしても、髪もポヨンポヨンで対応したりとかなりストレスが溜まっておりました。(部屋のトイレに入ってて、出てきたら来客がいたこともあり、なんか嫌だなと思いました。)
ちなみに母乳の出方は個人差が大きいようで、知人は初産でも出過ぎて困っている子もいました。そういった情報は出産前から調べて知ってはいたのですが、実際出産するとそんなこと考える余裕もなく、「なんで出ないんだろう・・」と落ち込む毎日でした。
そして、産後予想外だったことがいくつかあります。
- 足のむくみ
- 体重が減らない
- 高血圧
足のむくみ
妊娠後期、足がすごく浮腫んで大変でした。
しかし、産後はそんなの比ではないくらい、人生初というくらい、めちゃくちゃ足がパンパンになりました。
すごく不安で助産師さんにも相談しましたが、日常茶飯事なのか「そのうちひきますよ」と言われただけでした。
実際、退院するころには普通に戻っていました。
ネットで調べたところ、「出産によって血液や羊水が一気に体外へ排出されるので、身体が水分不足だと認識して水分を体に溜めこみやすくなる」ようです。さらに授乳でも水分を奪われるので、より水分不足になりやすいとか。
そうだったんですね~。当時はかなり衝撃でした。
体重が減らない
赤ちゃんが外に出るわけですから、それなりに体重が減ると思っていたのですが、全く減りませんでした。「え?まだ入ってるの?」状態です(笑)。
これも助産師さんには軽くあしらわれました(笑)。よくあることなんでしょうね。
浮腫みのせいもあったと思いますが、このときは元に戻るのか不安で仕方ありませんでした。だれかちゃんと教えてくれたらいいのに・・
高血圧
これが一番衝撃的でした。
普段の血圧は、上(収縮期)が90~100くらいです。しかし、産後は安静時で150くらい、歩いて測定所までいくと180くらいまで上がってしまう状態になりました・・。
目立った自覚症状はなかったし先生からも制限がなかったので、食事が減塩食になったくらいで普通に生活していましたが、歩いて授乳室へ行くのも少し不安でした。
(出産入院での楽しみの一つに産院の食事を上げる方もいると思いますが、減塩食は味気ないものでした・・美味しかったけどね。)
ネットで調べてみると、どうやら妊娠中高血圧であった場合に産後の回復が遅れることがあるようです。わたしの場合、そこまで酷い高血圧でもなかったのですが、疲労やストレスもあったんですかね。
もうひとつ気になっていたのがみぞおちの痛みでした。
高血圧のために起こっているのかな~・・・ストレスかな~・・・
と思って放置していたのですが、ある日先生から「お腹とか痛くありませんか」と聞かれ、「そういえば~・・」と症状を伝えるとなんとなく神妙な雰囲気に・・。
なにやら、「HELLP症候群」というものがあるらしく、血液検査をしてもらうことに・・。
結果、重症な状態ではなかったのですが、肝機能が少し低下しているとのこと。
先生からは「心配なので、気になる症状があったらすぐ教えてください」と。
その時は、不安になりつつも寝不足で元気もなかったのであまり気になりませんでした。
「HELLP症候群」とは・・
「HELLP」とは3つの病態の頭文字を略したものです。下記の症状が出現します。
・溶血(hemolysis)
・肝酵素の上昇(elevated liver enzyme)
・血小板減少(low platelets)
妊娠高血圧症候群の方に多く発生すると言われているらしい。
妊娠中や妊娠後(産褥期)に発生することもあるらしい。
しかも、場合によっては死亡率が3割ほどあると言われているそうです。(怖っ!)
原因はあまりよく分かっていないとか・・。
で、その症状が突然の上腹部痛や心窩部痛で、HELLP症候群の患者さんのほとんどに見られる症状らしいです。あと疲労感、倦怠感、嘔気や嘔吐、食欲低下なども。
この消化器系の症状と、肝機能の低下、溶血の所見、血小板の減少がある一定の基準を超えると診断されるようです。
わたしも肝機能の低下があったし、もしかしたら陥りかけていたのかもしれないですね・・・。(怖っ!)
これが妊娠中に起こった場合は「妊娠の終了」つまり、出産が治療の基本になるようです。帝王切開になることも多いみたいです。
今思えば、ホント何事もなくてよかった・・・。
でも、この経験をして妊娠・出産は何が起るか分からない、気を抜いてはいけないということを痛感しました。
よく、妊娠・出産は病気ではないから・・と言われることもありますが、
「誰しもが危険(色んなリスク)と隣り合わせである」
ということは言えるのではないでしょうか。
病気ではないかもしれませんが通常の状態でないことは明らかだし、小さな無理が大きく影響してしまうかもしれません。
それに、自分にどんなリスクがあるのか分かっていて妊娠する人は少ないと思います。妊娠をきっかけに発症したり、思いがけないリスクを背負ってしまうことが誰にでも起こり得るということだと思います。
わたしは、出産するまでそんなこと考えたこともありませんでした。
お腹が大きくなって大変だし、歩きにくそうだな~とか。よくドラマや特集で危険な出産シーンとかあるけど、そんなトラブル起こるわけないよね~くらいのもんです。
あと、出産に対してとても神秘的なものを感じていました。
でも、そんな甘いもんではなかった。
新たな命を迎えることはとても幸せなことです。
でも、同時にこんなに重くて、苦しくて、しんどくて、痛くて、怖い思いをするとは想像できませんでした。
とはいえ、必要以上に恐怖を感じる必要はないと思います。(怖くて産めなくなります)
でも、油断してはいけないし、常に体調に注意しないといけないと思います。
どんなに順調に妊娠後期を迎えても、分娩や出産後に何が起るか分からないのですから。
そして、周囲もそれを理解してあげることも必要ではないでしょうか。
必要以上に気を使う必要はありません。
元気な妊婦さんに座席を譲ることもないと思います(譲ってくれたら嬉しいけどね)。
でも、どの妊婦さんもそういうリスクと常に隣り合わせにあるということだけでも知っておいてほしい。(悲劇は突然やってきます)
それは、どこか知らない妊婦さんのためではありません。
自分自身、パートナー、姉や妹、娘、孫娘・・大切な人がいつか妊娠した時にそういうことがいつ起こるか分からないということを知っておくことは必要ではないかと思いました。
事が起こってから何ができるというわけではないのですが、周りの声かけやサポートで未然に防げる事もあると思うので・・。
ちなみに、この高血圧は入院中ずっと続き、徐々に数値も上がっていった気がします。
しかし、約一週間後退院するときに薬を処方してもらい、帰宅後からはすっかり元通りになりました。(薬飲んだのは3週間くらいだったかな??忘れた)
毎日、朝晩血圧測定し、手帳にメモ。
次回診察で問題ないと判断され経過観察も終了になりました。
なんという薬だったかは忘れちゃいました。
資料を見返せば分かるのですが時間かかるので、もし知りたい方はコメントください。
探してみます。
・・・しかし、この「妊娠高血圧症候群」、過去に経験があると次回妊娠でも発症する確率が上がるようです。うーん、、、怖い。
次回は「出産後に起こったいろんなこと(退院後)」について書けたらいいな~♪
最初から読むなら↓コチラ